センター試験に代わるテストとして導入準備が進められているのが「大学入学共通テスト」です。
なお、新テストの詳細はまだ検討中です。公表されている内容は変更される可能性がありますので、今後の議論の推移を見守っていく必要があります。
センター試験は2019年度(2020年1月)の実施を最後に廃止され、これに代わり2020年度からスタートするのが「大学入学共通テスト」(以降、「共通テスト」)です。
これまでのセンター試験と同様、1月中旬の2日間で実施されます。今の高校1年生(2018年4月時点)から、この「共通テスト」(2021年1月実施)を受検することになります。
今後の大学入試テスト
「共通テスト」は、現行の学習指導要領で学んだ生徒が受検する2020~2023年度と、次期学習指導要領で学んだ生徒が受検する2024年度以降で、出題・解答方法などの制度設計が分けて検討されています。
導入当初の出題教科・科目は、現行のセンター試験と同様の6教科30科目が予定されていますが、2024年度以降は簡素化する方向で見直されます。
現在のセンター試験からの大きな変更として、これまでのセンター試験になかった記述式問題の導入と、英語では4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価することが挙げられます。
新共通テストで記述問題も!
また、新テストの導入にあたっては、「知識・技能」だけでなく、大学入学段階で求められる「思考力・判断力・表現力」を一層重視するという考えがベースにあります。
このため、現在のセンター試験でも実施されているマークシート式問題も見直しが検討されています。2017年11月に実施された共通テストの試行調査(プレテスト)の問題では、マークシート問題にも作問や出題形式にこれまでとは違った傾向が見られました。
現行のセンター試験は全てマークシート方式で実施されていますが、共通テストでは一部で記述式問題が導入されます。当初は国語と数学で実施され、2024年度以降からは地理歴史・公民や理科分野に広げることが検討されています。